営業後に送りたい!好印象を与えるお礼メールの書き方と例文集
営業活動は、多くの企業にとって欠かせない工程です。しかし、営業そのものが上手くいっても、営業後のお礼のメールを送るのが遅れたり、お礼のメールのマナーが守れていなかったりすると、取引先に悪い印象を与えてしまうかもしれません。営業を効率的に進めるためにも、好印象を与えるお礼メールの書き方を覚えておきましょう。
この記事では、お礼メールのシーン別文章例と、好印象を与えるポイントについてご紹介します。
目次
【シーン別】営業後のお礼メール文章例
営業を行った際は、営業先にお礼のメールを送りましょう。ここではまず、お礼メールの例文をシーン別にご紹介します。
基本のお礼メール
まずはどのようなシーンでも使える、基本のお礼メールの文例です。
定型的な文面や端的な内容だけで終わらせることは、なるべく避けましょう。以下のような基本の流れを元に、商談時に自身が感じた印象や、相手が発したフレーズなどを織り交ぜ、感謝の気持ちを伝えるのがポイントです。
件名:商談のお礼【 株式会社◯◯ ◯◯(自分の名前)】
本文:
株式会社◯◯
代表取締役 ◯◯ ◯◯ 様
本日◯◯サービスのご提案をさせていただきました、株式会社◯◯の◯◯です。
ご多忙にもかかわらず、貴重なお時間をいただきありがとうございます。
◯◯様にお会いできましたご縁を大切に、より一層精進して参ります。
今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。
「検討中」と言われた場合のお礼メール
続いて、営業の際に先方から「検討します」と返事を受けた場合に送るメールの文例です。
検討結果をただ待つのではなく、相手が冷静に判断できる情報を送るなど、熱意を持って接することが大切です。
件名:商談のお礼【 株式会社◯◯ ◯◯(自分の名前)】
本文:
株式会社◯◯
代表取締役 ◯◯ ◯◯様
本日◯◯サービスのご提案をさせていただきました、株式会社◯◯の◯◯です。
ご多忙にもかかわらず、貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございます。
本日ご提案をさせていただきました、弊社◯◯サービスについてご検討の程、何卒宜しくお願い申し上げます。
何か不明点等ございましたら、お気軽にご相談いただけましたら幸いです。
◯◯様から商談時に相談させていただいた通り、◯月◯日にご検討状況について確認のご連絡を入れさせていただきますので何卒宜しくお願い申し上げます。
アポなし訪問に応じてくれた場合のお礼メール
飛び込みの訪問を承諾してもらった場合にも、訪問後にきちんと感謝の気持ちを伝えましょう。
商談時に相手から質問を持ち帰った際は、後日回答することも忘れずに記載します。
件名:商談のお礼【 株式会社◯◯ ◯◯(自分の名前)】
本文:
株式会社◯◯
営業本部 ◯◯ ◯◯様
お世話になっております。
本日、貴社に訪問させていただきました、株式会社◯◯の◯◯でございます。
突然お伺いしたにもかかわらず、貴重な時間を割いて弊社の提案をお聞きくださいましたこと、誠にありがとうございました。
○○様から本日頂戴しましたご指摘に関しましては、できるだけ速やかにご返答申し上げますので、少々お時間をいただけますと幸いです。
突然ではございましたが、どうかこれを機に弊社と末永くお取り引きいただけますよう何卒宜しくお願い申し上げます。
以上取り急ぎではございますが、お礼申し上げます。
課題・宿題をもらった場合のお礼メール
最後に、営業の際に要検討事項を持ち帰った場合の文例です。
まず、商談時の約束は、文面に必ず記載しましょう。口約束だけだと忘れてしまったり、認識が食い違ったりしてトラブルにつながることもあります。また、課題が複数ある場合は、箇条書きなどを使い、相手が確認しやすい文面にすることも必要です。
件名:本日のお礼【 株式会社◯◯ ◯◯(自分の名前)】
本文:
株式会社◯◯
◯◯様
お世話になっております。
株式会社◯◯の◯◯でございます。
本日はお忙しいところ、お時間を頂戴しまして誠にありがとうございました。
議題に上がりました下記項目について、期日までにご回答させていただきます。
- ◯◯◯◯◯◯ →今週末までにメールにてご連絡
- ◯◯◯◯◯◯ →◯◯様の上席の方の承認報告をもらい次第、3営業日以内に提出
その他、ご質問等ありましたら遠慮なくご連絡くださいませ。
今後とも何卒宜しくお願いいたします。
営業後のお礼メールで意識したいポイント
ここまで、いくつかのシーン別にメール文例をご紹介しましたが、営業のお礼メールの書き方にはいくつかのポイントがあります。ポイントを正しく把握してお礼メールに取り入れることで、営業先から良い印象を持たれやすくなるでしょう。
以下で、お礼メールの書き方のコツを3つご紹介します。
遅くとも24時間以内に送る
営業のお礼メールは、自分の存在を相手の記憶に残すためにも、24時間以内に送るようにしましょう。時間をかけて内容を考えたいところですが、時間をかけすぎて自分に対する印象が薄れてしまっては、元も子もありません。相手側の記憶が新しいうちに返信しましょう。
また、取引相手のなかには、1日に何人もの営業に対応している人もいます。ほかの営業よりも遅れて返信すると、「返事が遅かった人」という印象を持たれてしまい、それだけで営業活動の不利に働くこともあります。
件名は社名・名前を記載し簡潔にまとめる
お礼メールを送る際は、件名に社名と名前を記載し、なるべく簡潔にまとめましょう。商談相手によっては1日に数十件、人によっては100件以上のメール対応を行う方もいます。文例でご紹介したように「○○のお礼」などと簡潔に表せば、相手は瞬時にメール内容を把握でき、確認の手間をとらずに済みます。
なお、件名が長文だと、相手に不親切な印象を与えてしまうこともあるため注意が必要です。大切なのは「何のメールであるか」が一目でわかるようにすることです。
商談内容を文面に入れる
文例のメールを踏まえつつ、相手ごとに内容を工夫することも大切です。テンプレートのままでは、相手に気持ちが伝えられず、がっかりされてしまうかもしれません。商談のなかでの会話や、感想などを盛り込んで、気持ちを込めたお礼メールを作成しましょう。
送付前にメールアドレスを登録する
お礼メールを送付する前に、相手のメールアドレスを登録することも重要です。メールアドレスを登録することで、やりとりをする際にアドレスを検索しやすくなり、メール作成の時間を短縮できます。
相手のメールアドレスをアドレス帳に登録するときには、以下の情報を登録しておきましょう。
- 社名
- 部署名
- 役職
- 名前
また、メールソフトによっては、自分の登録した表記が相手からも見えることがあります。メールアドレスを登録していることが伝われば、丁寧な印象を与えられるでしょう。
一読してわかりやすい内容を心がける
「仕事だから」と固く考えてしまい、漢字を多用したり、丁寧すぎる文章にしてしまったりすると、かえってメールが読みづらくなってしまいます。誤字脱字を避けることはもちろんですが、漢字とひらがなのバランスも考慮すると、相手もストレスなくメールを読めるでしょう。
また、一文は50文字以内で区切るようにし、文章は5行ほどでブロック分けすると、読みやすさが増します。
そのほか、ここまでご紹介した基本的なポイントを押さえて、相手が読みやすいメールを作成しましょう。必要に応じて箇条書きや罫線を使って、見やすいレイアウトにすることも重要です。
好印象を与えるメールを送って顧客を発掘しよう
営業後に好印象を与えるお礼メールを送ることは、新規顧客発掘のためにとても重要です。営業先に嫌な思いをさせないよう、しっかりと営業お礼メールのマナーを理解しておきましょう。この記事を参考に基本の流れやコツを押さえつつ、相手に感謝の気持ちをきちんと伝える文面にすることが重要です。
新規の顧客開拓にお悩みの方は、ぜひ以下の記事も併せてご参照ください。