BtoB広告とはどんな広告?目的や運用方法について詳しく解説!
企業間取引を行う際や、企業の上層部に対してサービスや製品を宣伝する際、BtoB広告が役に立ちます。
しかし、BtoB広告の効果的な打ち出し方や、そもそもBtoB広告の概要がわからない方もいるでしょう。
そこでこの記事では、BtoB広告の概要や、BtoB広告を用いた手法について解説します。
目次
そもそもBtoB広告とは
BtoB広告とは、企業またはその管理職など決裁者を主なターゲットとする、BtoB商材を用いた広告です。
そのため、経営者などの決裁者に向けてアプローチできるような広告媒体を選ぶことが大切です。
BtoB広告の目的とは
BtoB広告はBtoB商材の宣伝を目的としています。
BtoBとは「Business to Business」の略称で、企業間の取引のことです。BtoB商材とは企業に対して提供するサービスや製品などを指します。つまりは、相手企業に対して自社の製品を売り込むことが基本となります。
BtoC広告との違い
BtoCとは「Business to Consumer」の略称で、個人の消費者を相手とした取引を指します。
BtoB広告は、メーカーや業者などをターゲットに、BtoC広告は個人消費者をターゲットにしている違いがあるのです。両者間では、意思決定の期間やマーケティング手法などさまざまな面で、大きな違いが出てきます。
BtoB広告の手法
BtoB広告は目的、ターゲティング、予算の3つを考慮して手法を選ぶ必要があります。
ここからは、BtoB広告の手法について解説します。
リスティング広告
リスティング広告とは、検索エンジンにおいて入力したワードに連動し、広告を表示する方法です。
すでに製品やサービスに関心のある人たちに対し、アプローチができるメリットがあります。
ただし、指定のキーワードを検索しない限り広告が表示されないため、潜在顧客に向けたアプローチには向いていません。
費用相場は「10〜500円前後/クリック」となっており、キーワードの人気度で大きく変わります。
リターゲティング広告
リターゲティング広告とは、自社のサイトや商品ページにアクセスしたことのあるターゲットに対して、再度広告を表示させる方法です。
一度認知はしたものの、何かしらの理由で離れて行ってしまったターゲットに広告を表示させることで、自社の製品やサービスを思い出してもらう効果があります。再び検討してもらうきっかけを作れるのです。
一度でも自社サイトを訪れたことのある相手に対して広告を再び表示するため、ほかの手法よりコンバージョン率が高くなる傾向があります。しかし、過度に広告を表示させるとかえって悪い印象を与えてしまうので、適度な頻度に設定することが大切です。
費用相場は、「10円〜/1000インプレッション」となっています。
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告とは、Webサイトやアプリ上に表示される、画像広告やテキスト広告のことです。
画像や動画を用いて届けられるため、サービスや製品をまだ知らない層や、興味はあるものの検索はしていない潜在層に向けても配信ができます。
費用相場は、「10円〜/1000インプレッション」となっています。
SNS広告
SNS広告とは、Facebook広告やLinkedln広告といった、SNSに表示させる広告です。
SNS広告は、住んでいる地域や興味関心などから狙いたいターゲット層をピンポイントで指定し、広告を表示させることができます。そのためサービスや製品を認知していない潜在層へのアプローチも可能です。
費用相場は、「1〜200円前後/クリック」となっています。ただし条件によって多少変動があるため、注意が必要です。
アプリ広告
アプリ広告とは、スマホやパソコンなどで使われるアプリの中に表示される広告です。
アプリ使用時に画面の上下や、ポップアップなどに表示されるため、目に留まりやすいのが特徴です。
費用相場は「10〜200円前後/1クリック」となっています。
記事広告
記事広告とは、第三者メディアと連携して出す広告で、タイアップ広告とも呼ばれます。
メリットとしては、第三者の目線で商品やサービスを紹介してもらえることが挙げられます。またメディアの認知度が高ければ、多くの人に認知してもらえ、購買意欲を高めることも可能です。
費用相場は媒体にもよりますが、50万〜200万円程度となります。
マス広告
マス広告とは、テレビや新聞などのマスメディアに掲載される広告です。一度に多くの人に見てもらえるため、一気に認知を増やすことができます。
最近はタクシー広告でも、BtoB企業の広告を見かけることが増えました。マス広告で認知を大きく広げることにより、検討段階で選ばれやすくなることや、指名検索が増えサイトなどへの結びつけもできます。ただし予算がかかり、しっかりとした設計に基づいて展開しなければ、目的を見失うことになってしまうので注意が必要です。
純広告
純広告とは、サイト内での決められた枠に表示させる広告です。
純広告のメリットは、自社の製品やサービスに関心のなかったターゲット層にもアプローチができることです。人気のあるメディアなら、その分多くの人の目に留まる機会が増えます。さらに、掲載するメディアをBtoBに関連するメディアに絞れば特定のターゲティングへのアプローチも可能です。
BtoB広告の運用方法
広告の運用方法を考えるとき、短期的な視点ではなく将来を見据えた計画立案が大切です。自社の事業の特性やリソースなどを十分に考慮したうえで、効果的な方法を選ぶことが求められます。ここでは、BtoB広告の有効な運用方法を解説します。
ターゲットを選定する
運用方法を考える際には、まずターゲットを選定することが大切です。ターゲットの設定に際しては、既存の顧客データをもとに選定するのが一般的です。既存顧客の業種・規模・所在地などをデータ化し、共通項を出すことでターゲットの選定ができるでしょう。
その際、ポイントとなるのは自社の収益に貢献してくれた顧客のデータ化です。そうすることで、自社に利益をもたらしてくれるターゲットを選定することが可能です。
広告予算を決める
予算を決めておくことも広告運用における重要なポイントです。取り入れたい手法があったとしても、予算が足りなければ、当然ながら実現することができません。
費用は用いる手法によって大きく変わってくるため、充てられる予算を事前に設定し、可能な範囲内で運用方法を決めましょう。
商材に合った広告手法を選定する
広告の手法は商材によって使い分けるのが基本です。商材がどういった層をターゲットにするかによって、そのターゲットに対してアプローチしやすい手法を選ぶことにより効果的に宣伝することができます。
広告デザインを工夫する
広告を見た相手に興味を持ってもらうためには、内容が伝わりやすいデザインを作る必要があります。
商材に合わせたデザインを用意することで相手の購買意欲をかきたてる要因にもなります。
ターゲットに合わせた配信設定を行う
対象とするターゲットに合わせ、配信設定を決めるステップも欠かせません。
それぞれの手法によって広告を見る層が変わってくるため、配信設定を決めることにより、ある程度ターゲットを絞ることができます。
広告と関連するWEBページを作成する
広告を出稿する前に、関連情報を掲載したWebページを作ると効果的です。
関連するWebページを作ると、検索候補にそのページと広告が載り、より多くの人の目に留まりやすくなります。
広告を出稿する
キーワードを設定し、広告を出稿しましょう。
用途に合った手法を用いたうえで、宣伝したいものと関連するキーワードを設定することで、検索からのエンゲージメントを得やすくなります。
まとめ
この記事ではBtoB広告とは何なのか、BtoC広告との違いや目的別の効果的な手法について説明しました。
手法によってターゲットとなる層が変わってくるため、どの層を狙っているか、どんな商材を宣伝したいかによって的確な手法を選び、効果的かつ効率的な宣伝を行いましょう。